JLPT N1 · Question 8
Correct!
Well done, that is the right answer.
物理的な物体が激しく運動すれば、そこに生じる摩擦熱も大きくなる。人間も同様で、精力的に活動し、周囲から「輝いている」と称賛される人物ほど、内面には凄まじい熱を抱えているものだ。
傍目には、その輝きはただただ眩しく、羨望の対象となるだろう。しかし、輝いている本人にとっては、その熱は耐え難いほどの苦痛を伴う場合がある。
夜空に美しく光り輝く星を想像してみてほしい。何千光年も離れた地球から見れば、それは静謐で完璧な美の象徴かもしれないが、その実体は数億度という超高温で燃え続け、自らを削り取っている過酷な存在なのだ。
「あの星のように輝きたい」と願う人々は多いが、燃え尽きるまでその熱に耐え続けることがどれほど過酷なことか、想像が及ばないのかもしれない。
これは単なる比喩ではない。自分自身がその渦中に身を置いてみて、初めて切実に感じることなのである。
この文章で筆者が最も言いたいことは何か。
Your answer: 周囲から羨まれるような「輝き」を持つ人は、実は内面で耐え難いほどの熱(苦痛や過酷さ)を抱えながら生きている。
Vocabulary
- 摩擦 — friction; rub
- 称賛される — to be praised; to be admired
- 傍目には — to an outsider's eye; from the side
- 羨望 — envy; admiration
- 耐え難い — unbearable; intolerable
- 静謐 — tranquility; peace
- 過酷な — harsh; severe; cruel
- 燃え尽きる — to burn out; to burn oneself out
- 比喩 — metaphor; figure of speech
- 切実に — keenly; deeply; poignantly