JLPT N1 · Question 7
Not quite
That is not the right answer.
現代の人々は、心のどこかで「支配」というものを求めはじめているのではないだろうか。
これまでの十年間、この国の多くの組織は、固定化された構造を「壊す」あるいは「解体する」方向に進んできた。
そこでは「個人の自由」や「個人の意思」がよしとされ、組織による命令や管理は「悪」であるかのように見なされてきたのである。
多くの企業でチームワークより「個人の能力」が重視され、年功序列型から成果型へのシフトが進み、能力給を導入するところが続出した。
しかし、こうした「個人化」や「自由化」が進みすぎた結果、皮肉にも人々は極端な情報化の中で「孤独」を感じ、つらくなってきている。
自由になりすぎたために、どうしていいかわからなくなった人々が、再び強いリーダーシップやある程度の協調を求めはじめている。それが「リーダーシップ論」が再燃している理由の一つではないだろうか。
この文章の内容として最も適切なものはどれか。
Your answer: 組織の構造を解体し、個人の自由を尊重してきたこれまでの流れは、結果として多くのリーダーを育成することに成功した。
Correct answer: 自由や個人化を追求しすぎたことで人々は孤独に陥り、その反動として現在は再び支配や指導者を求める傾向にある。
Vocabulary
- 支配 — domination; control; rule
- 固定化された — fixed; formalized
- 構造 — structure
- 解体する — to dismantle; to deconstruct
- 見なされてきた — has been regarded as
- 年功序列型 — seniority-based system
- 成果型 — performance-based system
- 能力給 — merit pay; pay based on ability
- 続出した — appeared one after another
- 個人化 — individualization
- 皮肉にも — ironically
- 孤独 — loneliness; solitude
- 協調 — cooperation; harmony
- 再燃している — reviving; flaring up again