JLPT N1 · Question 4
Not quite
That is not the right answer.
私の視点では、大都市としての東京と大阪は「大同小異」だという印象が強い。
しかし、両都市を頻繁に行き来しながら生活していると、稀に《小異》、つまり些細な違いの中に驚くべき発見をすることがある。
先日、ある雑誌の企画で「大阪らしい」風景を撮影することになり、助言を求められた私は、迷うことなく大阪湾沿いの工場地帯や港湾設備、そして海が織りなす景色を提案した。
すると、同行した東京のスタッフたちは非常に驚いた様子だった。彼らは「なぜこのような岸壁に一般人が立ち入れるのか」と不思議がったが、その問いに私の方が面食らった。
そこは自由に出入りできるのが当然だと思っていたし、実際に釣りを楽しむ人々が大勢いたからだ。
聞けば東京では、岸壁から海に触れられる場所は、日の出桟橋や竹芝桟橋といったフェリー乗り場周辺の極めて限られた区域だけだというのだ。
私は絶句した。東京にも広大な海岸線があり、大阪と同様に倉庫や工場、埋立地が密集している。それらはすべて岸壁を備えているはずなのに、一般市民がどこからも海に近づけないというのは、果たして事実なのだろうか。
調査の結果、それは真実だと分かった。どちらも海岸線は企業の所有地や公的な管理地だが、決定的な違いは「閉鎖性」にある。
東京はあらゆる出入口が固く閉ざされているのに対し、大阪のそれはほとんどが市民に開放されているのだ。
この文章の内容として、最も適切なものはどれか。
Your answer: 大阪の海岸は東京と違い、港湾施設や工場が少ないため、市民が自由に海に近づいて釣りを楽しむことができる。
Correct answer: 同じ大都市でも、東京の海岸線は一般市民に対して閉ざされているが、大阪の海岸線の多くは開放されているという違いがある。
Vocabulary
- 私の視点では — from my point of view
- 大同小異 — substantially the same; similar with minor differences
- 頻繁 — frequent
- 些細 — trivial; slight
- 助言 — advice; suggestion
- 湾沿い — along the bay
- 港湾設備 — harbor facilities
- 岸壁 — quay; wharf; jetty
- 面食らった — to be taken aback; to be flustered
- 当然 — natural; as a matter of course
- 桟橋 — pier; landing bridge
- 絶句 — to be at a loss for words
- 密集 — crowding; close formation
- 埋立地 — reclaimed land
- 果たして — really; ever; as expected
- 公的 — public
- 管理地 — managed land; administrative land
- 閉鎖性 — closed nature; exclusivity
- 固く閉ざされている — to be firmly closed/shut
- 開放 — opening; making open to the public